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Funicolare

 2013-04-11
メルジェッリーナのホテルでスーツに着替え、気合いを入れて身支度を整えました。




 いよいよこれから本当に親方に会える。





 夢にまで見た本物のナポリ仕立てをこの目で見られると思うと、かつて経験したことのないほどの気持ちの高ぶりを覚えました。








出発の前に、ホテルのオーナーがくれた地図に改めて目を通しました。








これはその時にもらった地図です。


           20130412191458_0.jpg



部屋に案内された時に、観光に使うといいと言って渡してくれました。







どの辺に行くつもり?美術館?ピッツェリア?と聞かれたので、



自分はこの近くにある腕の良いサルトに仕立てを習う目的でここへ来たのだと伝えると、



オーナーさんは珍しそうに僕を見ていました。




 (ここのオーナーさんも英語が話せる方だったのでとても助かりました。といっても私の英語は超片言ですが。(笑))







その時に、○○という所に行きたいんですが、歩いて行けますよね?と言うと、オーナーさんは大きく首を横に振って、「歩いては無理」と言いました。








 地図で見た感じではなんとか行けそうな距離だったのですが、聞いてみるとそこは山の上の方にあるところで、


「フニコラーレ」という乗り物に乗って行かなければいけないとのことでした。







 フニコラーレというのは、山の傾斜に沿って走っている、いわゆるケーブルカーの事です。









 地図の黒い路線がフニコラーレです。(写真が逆さまですいません)


20130412191458_1.jpg




 ナポリは山の傾斜に沿って街が広がっているので、こうしたケーブルカーがいくつか通っているようです。
















  実物の写真がこちら。


funicolare.jpg




 先述の通り山の傾斜にそっているため、乗り物は必然的に平行四辺形です。







 日本にも観光地に行くとこうした乗り物はあるようですが、私は生まれて初めて見る形の乗り物だったので、非常に衝撃的でした。







また、ナポリにいくつかあるフニコラーレの内、親方の所へいくためのものが一番傾斜が強かったように思います。








 必然、それに乗って見る景色は最高でした。


funicolare2.jpg


 ・・・久しぶりに当時の写真を開きましたが、やはりナポリの景色は美しいなと。





「ナポリを見て死ね」という格言があるのもうなずけます。



 
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メルジェッリーナ

 2013-04-05
ナポリ到着後、向かった先は「メルジェッリーナ」という街です。



親方のお店に近いということで、ここの街のホテルを予約していました。



メルジェッリーナは海に面した港街で、たくさんの船が海に停泊しています。

そして海沿いから山の斜面に沿ってカラフルな家が建ち並んでいる、いかにもナポリといった風景の街です。



今になってもっと写真を撮っておけばよかったと後悔しておりますが、その時はとてもそんな余裕はありませんでした。


駅に着いてまずホテルに向かったのですが、とにかく歩道がボコボコ…。


むこうの道路は基本的に石畳なのと、加えて道路工事をしていたので、そこを三ヶ月分の荷物を持って歩くのは、それはそれは大変でした。



そして案の定、ここのホテルも看板らしい看板はなく、ローマの時と同じく探し当てるのにかなり苦労しました。


やっとの事で、ある建物の名札のところに小さく目当てのホテル名を見つけました。


しかし建物の扉をよく見てみると、ローマの時とは違い、厳重に警戒されたような重々しい扉でした。


この辺がやはりナポリなのかなあと思いつつ、恐る恐るチャイムを鳴らすと管理人の声が聞こえて、頑丈そうな扉の鍵が開きました。



安堵と緊張の中ホテル内に入ると、出迎えてくれたのは若い黒人のオーナーでした。


019.jpg




やはりナポリは黒人さんが多いんだなと思いつつ、最初は正直少し警戒してしまってましたが、話してみるととても物腰の柔らかいいい人でした。

日本から持って来たお土産を渡すと、珍しそうにして微妙に喜んでいました。



鍵を貰って部屋に入ると、入り口の扉のイメージとはうって変わった、なんとも良い感じの部屋でした。



011.jpg


areamareというホテルでしたが、安い割には部屋も綺麗でかなり良かったです。





この部屋で荷物を解き、ほっと一息つく間もなく、すぐに服を着替えました。


いよいよこれから親方に会える…。



胸の高鳴りを抑えながら自作のスーツに袖を通しました。

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久しぶりに…

 2013-04-01
四月になりましたね。





新しい年度になり、お正月とはまた違った新たな気持ちになれる月です。




私にとりまして四月は人生最大の行動を起こした月、イタリアに渡った月になります。



毎年この時期になると当時の気持ちが蘇ってきます。







もう四年も前の話になりますが、この辺でもう一度原点回帰という事で


再びナポリ修行時代のお話を少しだけ書いてみたいと思います。






次回を楽しみにお待ち下さいませ。
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Napoli Centorale

 2012-03-23
 ローマのホテルで朝を迎えました。





 今日、いよいよ念願のナポリへと向かいます。



 


 泊ったホテルは素泊まりだったので朝食はなく、さっと荷物を揃えて出発の準備をしました。





 ところで、このホテルのオーナーさんは60歳位のおばあさんですが、英語が喋られるので非常に助かりました。(安さに加え、そこがこのホテルを予約したポイントだったのですが)





 ホテルを出る際、今日泊った部屋に3カ月後にまた泊らせてほしいとお願いしました。




 おばさんは快く了承してくれましたが、不思議そうにしていたので、自分の事について少し立ち話をしました。


 



 ナポリに腕の良いサルトがいるのでそこに仕立ての技術を習いに行く事。




 パスポートの期限が3カ月なので、3カ月したら日本に帰らなければ行けない事。




 おばさんは「ナポリは仕立てが有名なのは聞いたことあるわ。」と言って、わざわざ遠い日本からそれを習いにきた自分を珍しそうに見ていました。



  

 「ではまた3カ月後。」と言ってホテルをあとにしました。





 再び来た時に迷わないよう、一応ホテルの入り口の写真を撮っておきました。


                yshktgb.jpg





 ホントに控えめな看板です。




 名前は「ホテル・ボッカチオ」




 ローマに旅行に行かれる方で、宿代を節約したい方にはおすす。オーナーのおばさんがとても良い人です。




 3カ月後…再びこのホテルを訪れる時、自分は一体どれだけ成長出来ているだろうか。





 そんな事を考えながら駅へと向かいました。
 




 昨晩に引き続き、バカみたいに重たい荷物にフウフウ言いながら、エスカレーターのない駅構内に格闘しつつ、テルミニ駅を目指し・・・






 ついにナポリ行きの電車の切符を購入ました。








 この瞬間、ホッとしてなにか急にお腹が空いてきました。




 考えてみると飛行機を降りてから何も食べていません。



 とにかく思い荷物との格闘で買い物をする余裕がなかったという感じですが。



 駅の売店でスニッカーズのようなものを買って食べました。非常に地味な初買い物でした(笑)






 電車に乗り込み、しばらくすると動き出しました。









 ローマの古い遺跡達をあとにします。



              hfdfg.jpg






 ナポリに向かう途中の車内から撮った写真があったのですが、なぜかどっか行ってしまっており、のせられないのが残念ですが、、、

 



 ナポリまでの景色はとにかく山や農園、そして畑ばかりで、とにかくカントリーな印象でした。





 「イタリアって意外と農業国家なんだなぁ…。」





 と思いつつ、自分が本当にナポリに向かっているのが不思議と言うか、なにか信じられないような気持でいました。





 夢にまで見たナポリはどんなところだろうか…。



 親方はどんな人だろうか…。



 私に親方を紹介してくれた友人は一体どんな気持ちでこの電車に乗っていたのだろうか…。





 そんな事を色々考えながら揺られる事1時間半…。






 だんだんとカラフルに建ち並ぶ家が増えてきて…











 ついにナポリに着きました。






 ナポリで最初に着く駅は「ナポリ・チェントラーレ(ナポリ中央駅)」です。 


kgdfhj.jpg




 ここで地下鉄に乗り換えてホテルまで向かうのですが…



 とにかくこのナポリ・チェントラーレの駅、電車にはビビらされました。





 まず地下構内は水色の照明が照っているのですが、これが独特の色でなんとも薄暗く不気味…。






 電車に乗り込むと・・・





 目に飛び込んできたのは壁一面に描かれた落書き。


 

 鼻に飛び込んできたのは強烈な小便の匂い。










 「ありえへん…。」



 



 どうりでこの車両人がほとんど乗ってないわけだと思いながら車両を変えると・・・




 中にいるのはイタリア人ではなく、大きな黒い目をした黒人の人ばかり。





 みんな重そうな荷物を持った東洋人の自分をじろじろと見てきます。




 わたくし、人種差別をする気はまったくないのですが、この時の黒人さんで埋め尽くされた車内の光景は

ただならぬものがあり…とにかく衝撃的の一言でした^^; 







 ナポリは、市街地までいくとそんなに怖いというイメージはないかと思うのですが、




 来て一発目に飛び込んでくるこのナポリ・チェントラーレの地下構内の印象が




 「ナポリ=怖い」というイメージを生んでいるのでは?とすら思いました。









 「これはすごいところに来てしまった…。」




 それまで抱いていた華やかなナポリのイメージは一転していました。(実際は良いところですが。)




 高まる不安を抑えながら、予約したホテルのあるメルジェッリーナへと向かいました。



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ローマ到着

 2012-03-19
2時間程のフライトの後、ついにローマに到着しました。




 実は学生時代にも友人と一緒に旅行に来た事があり、これで10年ぶりのイタリアです。





時刻は夜の9時。あたりはすっかり暗くなっていました。



空港での荷物受け取りの場所が非常に分かりにくく、かなり時間が掛かってしまいました。(イタリアに旅行い行かれて同じように思われた方いらっしゃるのではないでしょうか。)




 ホテルのチェックインの時間を心配しながら急いでローマ市内へ。




途中地下鉄に乗る際切符の買い方が分からず、独学で勉強したイタリア語で尋ねると親切に教えてもらえ、少し自信が付きました。


               yhjkk.jpg




工事中だったか元から無かったのか忘れましたが、とにかくエスカレーターがないので、三か月分の重たい荷物を持っての移動はかなり大変でした…。



少々高くても、もっと近いホテルを予約しておけば良かったと思いながら、何とか目的の駅へ。



時刻はもう11時前になっていました。


         rtyyh.jpg




キレイな噴水などがありましたが、まったく観光気分ではなく、目的のホテルを探しました。





しかし、イタリアのホテルは何とも入り口が分かりにくく、辺りはすっかり暗くなっているのもあって中々見つかりません。




荷物は重いしどうしようかと困っていると、見知らぬ50歳位のおじさんが英語で話しかけて来ました。




「このホテルを探しているんですが…。」と言うと、親切にも一緒に探してくれるとの事。




異国の地での人の優しさに感動しつつ、色々話しながら(中学生レベルの英語でですが。)一緒に歩いて探してもらいました。




 イタリアの人はやっぱり優しいな~と思っていたら、おじさんはフランス人との事。




なんでも料理人だそうで、イタリアに食べ歩きに来ていたそうです。




「僕の兄も、中華のシェフなんですよ~。」





 なんて話をしながら歩く事五分。




やっとホテルが見つかりました。




 なんとも控えめな看板です。イタリアはこんなのが多いみたいですが。




 これは中々分からんはずやわ…。



 もしおじさんがいなかったらどうなってただろう…、と思いながらおじさんにお礼を言うと、



自分はこの近くのバーで食事をするから、一緒にどうだい?との事。



 

 親切にしてもらい、せっかくのお誘いでもあったのですが…




 ここはやはり異国の地。あまり簡単に心を許し過ぎてもと思い、




 「すいません、とても疲れているので…。」




とやんわりお断りしました。(以前イギリスへ旅行に行った時にゲイの人に絡まれた事もあったので^^;)





 「あなたの事はずっと忘れません!」





とお礼を言って、インターホンで予約した〇〇ですと告げてホテルの中へ…。





 すると上から「うちは1階だよ~。」とホテルのオーナーさんの声。



 「???」



 ここが一階なのになんで上から声が??しかもこの階にはホテルはなさそうだが…





 イタリアでは、日本で言う一階は2階の事を指すみたいです。




 入ってすぐにエレベーターがあったので、とりあえず声がする1つ上の階へ行こうと思い乗ろうとしましたが、




日本ではまず見かけられないくらい非常にレトロなもので…





 乗り方が分かりません(笑)






 なんやかんやしているとロビーの人が教えてくれてやっと乗れたのですが、



 


 ロビーにやっとこさ着くとオーナーのおばさんが優しく出迎えてくれました。




           jursf.jpg



 
 「遅くなってすみません。」と言って鍵を受け取り、(またこの鍵もありえないくらいレトロでしたが(笑))


転がり込むように部屋の中へ…。

 

 部屋は大変小さかったものの、天井が高くて解放感があり、いかにもイタリアという雰囲気でした。




 しかしそんな事に感動している余裕もなく、荷物をほどきとりあえずシャワーを浴びに。




 しかしなぜか?お湯が出ず…。




 もういいやと冷たい水でシャワーを浴びて倒れこむように部屋のベッドへ…。




 天井を見上げながら、ホテルに入るだけでこれだけの事にとまどい、改めて全く違う文化のところに来たのだとつくづく実感しました。




 
 最初は無謀にも妻と一緒にイタリアに渡るつもりでいたものの、相談する人からは皆「それは無茶だ」と言われていました。




 確かにそうだったとつくづく思いました。



 とにかく自分一人でもこんなに必死だったのに、妻まで連れていたらどうなっていただろうかと考えると少し怖くなりました。




 イタリアに行きたがっていた妻には可哀そうだったけれど、子どもが出来、自分が1人で行く事になったのも何かの導きだったのかも知れない…。




 そんな事を思いながら、同時に全く文化の違うこの国で果たして3カ月過ごす事すら出来るのだろうかという不安も込み上げていました。



 
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